TeXworksの知られざる(?)機能
最初の当ブログの紹介にあたり、主に物理数学、政治についての記事を上げるとか書いておきながら、いきなりそのどちらでもない記事です。(笑)
まあ、強いて言えばTeXは数式を記述する上でよく使うので、物理数学と無縁ということはないでしょうけれど…
さて、今回紹介するのは、TeXworksでコマンドを入力するときの裏技のようなものです。
それは・・・
コマンドのオートコンプリート機能です。
具体的にどういうものなのか説明していきたいと思います。
TeXのコマンドと言えば/(バックスラッシュ、円マークで表示されることが多い)で始まるわけですが、/の後にコマンドの頭文字を入力してTabキーを押すとコマンドが自動的に入力されるのです。
例えば、/だけ入力してTabキーを押すと/alpha、/rと入力してTabキーを押すと/ref{}となります。
このようにコマンドをすべて入力しなくてもTabキーを押すことで勝手に補完してくれるというわけです。
ただ、候補が出てきて選択するという方式ではないので、対応する頭文字を覚えていないと使えないという欠点があります。
ここでは、特に使えると思ったものを3つ紹介したいと思います。
- /bal
これを入力してTabを押すと
\begin{align}
\end{align}•
が出力されます。
- /beq
これを入力してTabを押すと
/begin{equation}
/end{equation}•
が出力されます。
- /beqn
これは/beqとほとんど同じなので想像がつくと思いますが、
/begin{eqnarray}
/end{eqnarray}•
が出力されます。
しかもいずれもカーソルがbeginとendの間に移動します。
最後に•が勝手についてきてしまうのですが、これを消す手間は全部入力する手間に比べたらなんてことないのでこのオートコンプリート機能は使う価値があると思います。
というわけで今回はTeXworksのオートコンプリート機能の紹介でした。