ブルー・佐藤のひとりごと

物理数学、政治など… 森と泉に囲まれて静かに眠りたい

台風シリーズ第3弾 ~台風+前線→大雨?~

10月も後半、かなり涼しくなってまいりました。

 

関東などでは金木犀の香りが漂い、北海道からは初氷の便りも届いています。

 

そんな季節の歩みが喜ばしくもある中、先日の台風19号により亡くなられた方とそのご遺族の皆様に謹んでお悔やみ申し上げてます。

そして、被災された皆様にお見舞い申し上げます。

 

今回はその東日本を中心に甚大な被害をもたらした台風19号について振り返りたいと思います。

 

台風19号の振り返り

先日の記事でも述べたように、台風19号大型であり、強い勢力で東日本へと上陸しました。

 

風も然ることながら、何と言っても大雨による被害が特徴的でした。

 

各地で降水量の観測史上一位の記録更新し、

多摩川入間川阿武隈川千曲川阿賀野川など、東日本の各地の川で決壊氾濫が発生し、多数の死者・行方不明者、負傷者や、住宅の浸水などの被害が出ました。

 

この大雨の原因は恐らく台風に伴う暖気と、シベリアの高気圧からの寒気が衝突したことや、関東山地の地形などの要因により雨雲発達したことにあると思われます。

 

台風は本来暖かい海域で渦を巻きながら水蒸気をたっぷり含んだ空気が上昇し、上空で冷やされて積乱雲の塊が出来ているわけですが、上陸する頃はその暖かい空気を残しつつ北から寒気が押し寄せてきました。

そうなると、大気はとても不安定となり、ますます積乱雲が発達し、途轍もない大雨をもたらしたという訳です。

そして、台風大型であるがゆえ、その大雨長時間続きました。

川の水位はぐんぐん上昇し、氾濫したり、中にはその水圧に耐えられず決壊してしまった川も幾つかありました。

 

大雨だけなら酷くても一部が冠水する程度で済むことが多いわけですが、一度氾濫するとその水害の及ぶ範囲広大なものとなります。

 

下流で雨が止んでも上流で雨が降っていれば、川の水増えることがあります。

したがって、大雨警報が解除されたり、雨が止んでから暫く経っても、洪水警報解除されないということは大いにあり得ます。

 

洪水警報解除されるまでは、川に近づかないようにしましょう。

 

台風20号と台風21号の動向

10/20現在、太平洋上に台風20号台風21号があり、日本列島にも接近すると予想されています。

 

そして今、日本の南には前線停滞しており、台風北上と共に前線北上し、太平洋沿岸を中心に大雨となる可能性もあります。

 

台風20号日本列島接近する頃には、温帯低気圧に変わると予想されていますが、先述の通り、前線と共に太平洋沿岸を進み、大雨をもたらす可能性があります。

 

また台風21号日本列島南東進み上陸する可能性低いと予想されているようですが、発達し、勢力強くなると予想されており、太平洋沿岸、特に外房などではがかなり高くなる可能性があります。

また、この台風のもたらす暖かく湿った空気の影響で、先述の低気圧前線活発になり、大雨の要因となりそうです。

 

台風と前線

過去にも、前線台風のコラボにより大雨となり、大きな被害が出た例が沢山あります。

例えば、平成23年7月新潟・福島豪雨は停滞していた梅雨前線活発になったために起きましたが、この活発となった原因の一つに、南の海上にあった台風湿った空気があったと言われています。

この豪雨により、住宅など約8000棟床上・床下浸水などの被害が出たほか、只見線2019年10月現在一部区間不通となっています。

このように、前線台風の組み合わせは豪雨をもたらす可能性があります。

台風勢力比較的弱くても大雨となる可能性大いにあります

 

からでも出来ること沢山あります。

ハザードマップ確認など、自然災害への備えを心がけていただければ幸いです。

 

そろそろ台風以外のネタ書かなきゃ…